★パガニーニ
バイオリニストの鬼才、パガニーニの人生の一部を描いた作品。
4億のバイオリンをデビット・ギャレットというバイオリニストが
実際に弾き、演じているという素晴らしさ。
(俳優さんが演じて、手の部分はプロという状態ではないのがいい)
注目されるために、過激だったり道化の演目を弾き続ける
売れないパガニーニ。
それに目を付けた敏腕マネージャー。
どんどん売れるパガニーニ。
酒、女、ヤク、どんともってこーーい!
カジノも作っちゃうぞー!
ロンドンにツアーに行った際に
美しい女性とたまたま出会い、素人の彼女と一緒に演奏する。
少しの時間に、彼女に心を奪われるパガニーニ。
しかしながら、周りの策略により、破局。
何度も謝り、一緒にコンサートをしようとするパガニーニに、
スキャンダルを生かし、自分ひとりでツアーを開始してしまう女性。
女性、したたか!!
有名になった人は、その影響力でまわりを焼き尽くしてしまうことに
いつも苦悩して、孤独に悩んでいる傾向にあるね。
最終的にその破天荒さから、
教会への埋葬が拒絶されるパガニーニ。
どんだけの悪行やねんwww
教会という存在にとっては悪魔で怠惰的だったのかもしれない。
周りの人、マネージャー、息子、
そのあたりの話や、小話、エピソードはほぼゼロ。
最後は、孤独に持ち逃げしたお金で、
故郷イタリアで自分の音楽を譜面におこして、死んでしまう。
「神を出し抜いてみせる」という心意気に、
熱量に圧倒される作品。