★ ライオン 25年目のただいま
映画館で観るか迷ったけど、明らかに泣かせにかかっている気がして
観なかったライオン。
インドで迷子になった少年が、オーストラリアで養子になり、
Google Earth を使って、生家を 25 年ぶりに見つけ、母と再会するお話し。
なぜタイトルがライオンなのか、最後まで見るとわかります。
私が仕事で出会うインド人はみんな超優秀、恵まれた家庭の子が多いので
まさかこんな実情とは知らなかった。
インドで年間 8 万人の子供が行方不明になる。
幼いころからの労働、死と隣り合わせの環境、
当然はい出せるチャンスは生まれた場所によってかなり少ない。
ただ、私たちから見ると劣悪に感じる環境でも
そこに幸せや安らぎは確かにある。
(少年は石を運ぶ仕事をしたり、石炭を列車から盗んでいる)
大筋は予想通りだったが、
いなくなった主人公を探すうちに兄は列車に轢かれて死んでしまった。
親切にしてくれた路上で暮らす子供たちは人さらいに連れていかれてしまう。
優しいお姉さんは、主人公に親切にするも売り飛ばそうとする。
養父たちは自分たちが子供を作って育てるより、養子で恵まれない子供を育てる方が
世界のためになると信じ養子を取る。
主人公が養母に言う「まっさらな子供だったらよかったのに。僕たち(弟もインドから養子に取られる)は過去を背負って、家族にならなければならない。」
気づくと、目を奪われてしまい、集中して見ることができた。
手に汗握る、というわけではないが、じんわり身体が熱くなるのを感じる。