★ 聲の形

京アニの作品。

これを作った人の中の誰かが、あの凄惨な事件に巻き込まれたのかと思うと

痛ましい気持ちにもなるが、こうやって、作品は残るんだなあ。

私が死んでもなにも残らないな。。。と思いました。

 

小学校のときに、転校生で耳の聞こえない子が来て、

その子をめぐって、いろんなことが起こる。

主人公の男子は、いじめの首謀者で、かなりひどいことをする。

ただ、おとなになって、自分の関係ないところで

見ているので、「ひどいな」と思うけど、

実際に小学生でその場にいたら、そう思えないかもしれない。

他の女子のように悪口を言ったり、

ハブにしたりすると思う。

 

心の中と、行動が繊細に書かれていて、

解説やわかりやすさが際立たず、見る人が自分で考えたり、

集中して、見て、ほどいていく映画でした。

 

川井さんって女子は嫌いだけど、こういう人いるよなーって思うし、

思春期の世界が嫌になる瞬間とか、

いまより、きっといろんなことにささくれだってたなって思った。

 

私も小学生のころ、輪番みたいに無視されて、

教室にひとりでいたけど、誰にも言えなかったことを思い出した。

 

最初にヒロインの耳の聞こえない子の話すのを聞くと

(耳が聞こえない人ってはっきり発音できないので)

少しびっくりしてしまう。

きっと本人の前だったら、察されてしまうんだろうな。

反射的な差別・区別をなくせるようにしたいな。