★恋は雨上がりのように
高校生とファミレス店長のおっさん(45)のお話。
原作の走るスピード感や、景色の美しさにはまり、
映画も大泉洋と小松奈々さんが違和感がなかったので
久々の日本映画+淡い恋物語。
ケガで走ることを挫折した主人公。
たまたま入ったファミレスの店長の心遣いが、
折れた心に染み、そのファミレスでバイトを始める。
高校生ならではの友人関係・バイトでの人間関係
若さという乱暴さ、人生への諦め、
誰もが少しは感じたことのある、感情の破片が
ちりばめられた作品。
走る彼女の疾走感
その瞳の先にうつる天気・景色、変わっていく雲・雨の模様
「たちばなさん(主人公はいつも雨とともに現れるね」って
店長が言う。
店長への想いは、走れなくなったことへの感情の行き先の結果か、
たまたま優しくされたことへの憧れか、
自分が知らない世界を知っていることへの尊敬か、
それが恋なのか、少し危ういところも含めて
心が洗われる。
ちゃんと主人公みたいに、好きだって伝えられる
まっすぐさと正面から気持ちをぶつけることに
大人になって、うまく逃げて、ごまかしているなって思った。
女性だけど、主人公の女子高生より、
年齢もあり店長の気持ちに近く感じる。