★この世界の片隅に
「絵」を見ている感じがすごくする映画でした。
ぼんやり、おっちょこちょいな主人公が、
何気ない日常を戦争で徐々に失っていく話。
初めて会う人にお嫁に、遠くに行ったり、
義理の姉とうまくいかなかったり、
目の前で姪っ子が時限爆弾で死んだり、
悲しいところを見つけようとすれば
戦争の話だから、当然たくさんあるんだけど、
主人公の女性の
「自分はぼーっとしている性格だから、
このままぼーっとしたままで生きていきたかった。」というような
セリフ。
ぐろい絵や、露骨に泣かせにくるストーリーはないものの
美しい絵の中で、日常の大切さ、
描かれなかった原爆を浴びた姉、
きっと娼婦の女の子の話も気になって、
心にささくれができるアニメ