★ 天才の頭の中<ビル・ゲイツを解読する>
Netflix オリジナルのドキュメンタリー。
改めてビルの考えや行動を見ていると
決してかっこいい経営者ではない。
ザッカーバーグのような若さと勢いは今はないし、
Steve Job のような禅思想のグルのような、教祖のような感じもない。
決して崇拝されるようなカリスマ感はないものの、
確固たる経営者として地に足がついた感じと、
なによりエンジニアらしさを感じる。
転職エージェントに「何があれば転職しますか?」と聞かれるが
私はビルの信念や、サティア(現:マイクロソフト社長)の考えに共感するから
転職できないし、する気になっていない。
心に残るのは、怖いことを聞かれ
My brain stops の一言。
指示を出したり、どう伝えれば効果的かなどももちろん考えていると思うが
彼は、問題に対して考えるのが好きなんだと感じた。
言い方が悪いけど、慈善事業は憐れみをもってやっているのではなく、
強大な、複雑な問題に楽しく立ち向かっているだけのような気がした。
そんな彼が、TED という演説番組で 5 年前に、
「これからの世界での人類共通の脅威は、核ではなく、パンデミックだ」と
言っていたのが思い出される。
日本にいれば今は新型コロナウィルスくらいしか脅威はない。
だが、医療が荒廃し、下水がなくなったら、
アフリカのようにエボラやコレラが蔓延するかもしれない。
地球が暖かくなると蚊によるマラリアが発生するかもしれない。
5 年前の注意喚起で彼が言ってきたこと、
今からでも遅くないような気がするし、
日本はもっと危機意識を持つべきだと、改めて思った。
なんだか、ビル自体の話になってしまうが、
Netflix のこの番組はよかった。