● MOMO:ミヒャエルエンデ

小学生・中学生のときに読んだ覚えのあるモモ。

当時は、文字を読むことが少し大変だった覚えがあり、

今読むとこんなに短い物語だと思わなかった。

 

半分ファンタジーの物語だが、

風景の描写で、まるで自分が部隊のコロッセオにいるような感覚になる。

同時に高校のころに連れて行ってもらった、

イタリアローマの遺跡としてのコロッセオを思い出し、

自分の中ではそこにモモと仲間たちがいる感覚にとらわれる。

 

なんとなく灰色の時間泥棒がいたことくらいは覚えていたものの

(本のレビューや紹介をあとで見て、覚えてるだけかも?)

時間の仙人のような人、その人の助けになる亀、

時間の概念を表すような花、時間泥棒が吸うたばこ、

そんなものたちは記憶になかったので、新鮮に感じた。

 

時間がない、やることがたくさんある、

(私の場合は特に)もっとできるように、効率がよくなるように、

短い時間でたくさんのことをこなそう

 

こういう思いは必ずしも悪いというわけではないが、

本当に、真に、時間を大切にしているだろうか、と自問する。

 

私が不安になるのは、今はいないけど

もし、子供がいたときに、もしくは一緒に住む生き物に対して、

自分の物差しや時間の感覚で

「急いでるのになんでトロトロしてるんだ!早くしろ!」と

思ったり、言ってしまわないか。

 

時間の感覚は夢中になれば一瞬

いやなことは長く感じる

 

万人にとって唯一平等なのは時間

自分の人生を豊かにするために、無駄な時間は使いたくない

でも立ち止まる時間や、考える時間、

相手にあげる時間も取ろうと決めた物語。

 

入ってくるお金の 10% は人のために使うことがよいらしい。

まずは、もう少し少額から始めるけど、

いまある時間の 10% も誰かにプレゼントしようと思った。

 

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タイトル:MOMO

作者:ミヒャエル・エンデ

ドイツ人で日本人とご結婚されている!

お父さんがシュールレアリズムの画家さんということで、

2代で表現するお仕事なんだなあ。

Amazon URL:

https://www.amazon.co.jp/%E3%83%A2%E3%83%A2-%E5%B2%A9%E6%B3%A2%E5%B0%91%E5%B9%B4%E6%96%87%E5%BA%AB-%E3%83%9F%E3%83%92%E3%83%A3%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%87-ebook/dp/B073PPWX7L/ref=tmm_kin_swatch_0?_encoding=UTF8&qid=1585546594&sr=8-1

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